|
では、続けます。 <第9場 宇治田楽> この場面で、小宰相の君とは別れてしまうわけでうす。 思い通りに生きられないのは、どこにいても同じ。 彼女は、その言葉を匂宮に残す。 やっぱりもうちょっと見たかったなー2人の場面。 <第10場 宇治・旧八宮邸> 生まれてこれまで、あんなに優しいトーンで発せられる「ヘタ」って言葉聞いたことないよ。 (というか、これってこの場面だったっけ・・・。) 琴は宮様にとって、最強のアイテムですね。 この場面の感想は、下記に尽きます。 宮様に 俺じゃダメかと 言わせたい ― ピース 心の俳句 ― あすなろ抱きはさぁー反則だよ。 この場面を含め、何度か登場するんですけど。 衣装のせいもあって、妙に距離が近く感じるんですよ。 そして、最高にして最強のセリ上がりでございます。 初見のときは、どうしても前にいる薫を見てた。 後ろから何か凄いの出てきたよー!? お着物が乱れてますけどー!? とか、思っちゃってました。 でも、匂宮の表情を見てから、そんな自分を恥じました。 とても優しい顔で浮舟を見つめていた。 愛しくてたまらない。 それが滲み出た、暖かい笑顔。 匂宮がこんなに幸せそうな表情を浮かべるのは、この場面だけだと思う。 浮舟も同じような顔で匂宮を見つめている。 そこに、薫の想いが交錯する。 浮舟の気持ちが、分かっちゃうんですよね。 身勝手だって言ってしまえば、それまでなんだけど。 自分が誰かの身代わりなのだと苦しんでいる時。 それを否定して、頑張らなくてもいいと言ってくれる人がいる。 それは、心揺れても仕方ないよ。 匂宮だけじゃなくて、誰もが傷つき苦しみ切ない想いを抱えている。 <第11場 殿上の間 〜 第15場 夢浮橋> 薫のしたことは、当然なのかもしれない。 薫だって浮舟を心から愛している。 薫もまた匂宮と同じように、人を愛することを恐れていた。 大君に出会って、それが変わろうとしていたのかもしれない。 でも、その想いが届くことはなかった。 だから尚更、心を固く閉ざし、浮舟を求めた。 薫は出生に秘密を抱える分、与えられた傷はより深い。 本当の父親ではない源氏への思いも、誰よりも強い。 自分は源氏よりも上手くやれる。 この言葉の痛みは、薫にしか分からない。 悲しい男ですよ・・・薫も。 でも、匂宮の決意は固い。 どんな罪を犯しても、浮舟のそばにいたいと願っている。 どんな手段を使ってでも。 薫よりも先に、あなたに惹かれていた。 姉に告げたその言葉。 これは、ただの駆け引きだと思う。 例え、かつて本当にそう思っていたとしても。 今、本気でどうこうする気持ちはなかったと。 でも、女一の宮はどうだったのかなと。 実の姉だけど。 もしかすると、匂宮に惹かれてたんじゃないかな。 だから決して、本心を見せることはしなかった。 と、勝手に解釈して悲劇性を高めてみるのもまた一興。 浮舟が自ら命を絶とうとしたことによって、匂宮と薫は深い後悔に苛まれる。 彼女にすがってしまったことが、彼女を愛してしまったことが罪だったのだと。 浮舟はどちらかを選ぶことが出来なかった。 そして、選ばないことも。 匂宮も薫も、その気持ちが充分すぎるほど理解できた。 だから、彼女を自由にした。 犯した罪はすべて、自分達が背負って。 浮舟が本当の意味で自由になれる日なんて、きっとやって来ない。 いつまでも、自分を責め続けるんだと思う。 そして、その事実はまた、匂宮と薫を苦しめることになる。 何この悲恋。 救いようないじゃん。 それなのに、最後に心に残る暖かさがある。 これは一体、何なのでしょうか。 掴めそうで掴めない。 でも確実にそこにあるもの。 分からないからこそ、強く心惹かれるのかもしれない。 一応、これで「夢の浮橋」語りは終わります。 あと2公演観劇予定があるので、その後でまた何か感じたら書くかと思います。 web拍手を送る |
| << 前記事(2008/11/28) | トップへ | 後記事(2008/11/30)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/11/28) | トップへ | 後記事(2008/11/30)>> |