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help リーダーに追加 RSS 月組大劇場公演『夢の浮橋』その3

<<   作成日時 : 2008/11/28 20:42   >>

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では、続けます。


<第9場 宇治田楽>
この場面で、小宰相の君とは別れてしまうわけでうす。
思い通りに生きられないのは、どこにいても同じ。
彼女は、その言葉を匂宮に残す。

やっぱりもうちょっと見たかったなー2人の場面。


<第10場 宇治・旧八宮邸>
生まれてこれまで、あんなに優しいトーンで発せられる「ヘタ」って言葉聞いたことないよ。
(というか、これってこの場面だったっけ・・・。)
琴は宮様にとって、最強のアイテムですね。
この場面の感想は、下記に尽きます。



宮様に 俺じゃダメかと 言わせたい
                ― ピース 心の俳句 ―




あすなろ抱きはさぁー反則だよ。
この場面を含め、何度か登場するんですけど。
衣装のせいもあって、妙に距離が近く感じるんですよ。


そして、最高にして最強のセリ上がりでございます。
初見のときは、どうしても前にいる薫を見てた。
後ろから何か凄いの出てきたよー!?
お着物が乱れてますけどー!?
とか、思っちゃってました。
でも、匂宮の表情を見てから、そんな自分を恥じました。

とても優しい顔で浮舟を見つめていた。
愛しくてたまらない。
それが滲み出た、暖かい笑顔。

匂宮がこんなに幸せそうな表情を浮かべるのは、この場面だけだと思う。
浮舟も同じような顔で匂宮を見つめている。
そこに、薫の想いが交錯する。


浮舟の気持ちが、分かっちゃうんですよね。
身勝手だって言ってしまえば、それまでなんだけど。
自分が誰かの身代わりなのだと苦しんでいる時。
それを否定して、頑張らなくてもいいと言ってくれる人がいる。
それは、心揺れても仕方ないよ。

匂宮だけじゃなくて、誰もが傷つき苦しみ切ない想いを抱えている。


<第11場 殿上の間 〜 第15場 夢浮橋>
薫のしたことは、当然なのかもしれない。
薫だって浮舟を心から愛している。

薫もまた匂宮と同じように、人を愛することを恐れていた。
大君に出会って、それが変わろうとしていたのかもしれない。
でも、その想いが届くことはなかった。
だから尚更、心を固く閉ざし、浮舟を求めた。

薫は出生に秘密を抱える分、与えられた傷はより深い。
本当の父親ではない源氏への思いも、誰よりも強い。
自分は源氏よりも上手くやれる。
この言葉の痛みは、薫にしか分からない。
悲しい男ですよ・・・薫も。


でも、匂宮の決意は固い。
どんな罪を犯しても、浮舟のそばにいたいと願っている。
どんな手段を使ってでも。

薫よりも先に、あなたに惹かれていた。
姉に告げたその言葉。
これは、ただの駆け引きだと思う。
例え、かつて本当にそう思っていたとしても。
今、本気でどうこうする気持ちはなかったと。

でも、女一の宮はどうだったのかなと。
実の姉だけど。
もしかすると、匂宮に惹かれてたんじゃないかな。
だから決して、本心を見せることはしなかった。
と、勝手に解釈して悲劇性を高めてみるのもまた一興。


浮舟が自ら命を絶とうとしたことによって、匂宮と薫は深い後悔に苛まれる。
彼女にすがってしまったことが、彼女を愛してしまったことが罪だったのだと。

浮舟はどちらかを選ぶことが出来なかった。
そして、選ばないことも。

匂宮も薫も、その気持ちが充分すぎるほど理解できた。
だから、彼女を自由にした。
犯した罪はすべて、自分達が背負って。

浮舟が本当の意味で自由になれる日なんて、きっとやって来ない。
いつまでも、自分を責め続けるんだと思う。
そして、その事実はまた、匂宮と薫を苦しめることになる。


何この悲恋。
救いようないじゃん。
それなのに、最後に心に残る暖かさがある。
これは一体、何なのでしょうか。

掴めそうで掴めない。
でも確実にそこにあるもの。


分からないからこそ、強く心惹かれるのかもしれない。
一応、これで「夢の浮橋」語りは終わります。
あと2公演観劇予定があるので、その後でまた何か感じたら書くかと思います。
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